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更新日:2017年9月7日

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平成27年度知事のほのぼの訪問(第16回)(酒田市中通り商店街振興組合)

平成27年度知事のほのぼの訪問(第16回)の概要(平成28年2月17日開催)

開催日時等

【とき】平成28年2月17日(水曜日)13時20分~13時50分

【ところ】さかた街なかキャンパス(酒田市)

【団体名】酒田市中通り商店街振興組合

【出席者】酒田市中通り商店街振興組合菅野理事長ほか商店街の皆さん11名、知事、庄内総合支庁産業経済企画課長ほか

訪問の概要

「中通り商店街振興組合」は、酒田市の中心商店街である中通り地区の商店が集まり、防災ネットワーク活動から商店街の環境整備まで様々な活動をしています。「酒田日本海寒鱈まつり」や「酒田どんしゃんまつり」などの大きなイベント、「中町オープンカフェ」などの新しい取組みのお話から、商店街のこれからの展開などについて話し合いました。

第16回中通り商店街訪問あいさつ 第16回ほのぼの知事あいさつ
知事あいさつ

【菅野理事長からあいさつと活動概要について】

(理事長)今日は、吉村知事から商店街にいらして頂き、このような談話の機会を設けて頂いて感謝いたします。
「中通り商店街」は、店舗数もここ数年ほぼ変わらず、頑張っているんじゃないかなぁと思っておりますが、新しいことも色々やり始めながら、またそれに応じて問題が出てきたり、日々トライを繰り返しております。

第16回中通り商店街組合理事長

「中通り商店街」は、中町一丁目と二番町の部分を含んでいます。“一丁目一番地”は、もうちょっと向こうですけど、中心市街地ということで、お隣の「中和会」さんという商店街と隣接しながら、お祭りのときはここがメインの出店の出る通りとなっております。

中通り商店街振興組合は、中心商店街の商店の集まりですが、昨年、アーケードの改修・補修工事を行い、全てLED化したところです。現在、アーケードがあるのは、酒田市内では中通り商店街のみとなっています。

このエリアで「酒田どんしゃんまつり」の開催や、阪神大震災で被災した神戸市長田区の商店街との交流から定期開催している「防災あさ市」をきっかけに始まった「防災ネットワーク」というのがあり、現在、南三陸町の“福興市”などで精力的に支援しているというところです。

現在、頑張っているのは、昨年からこの通りを通行止めにして、「オープンカフェ」をしました。そこで色々イベントをやりたいと思っていて、イベントとして使えるエリアをこの通りの真ん中に持ってこようということでやっています。

昨年は、猫祭り「どんニャンまつり」というイベントで、それが数千人ほどの来客を呼び、とても評判でした。

ほかに、「夏まつり」は、隣の中央公園を利用して市からも補助をいただいたりしながら“にぎわい創出”をしているところです。

あとは、先月の「日本海寒鱈まつり」では、県の“「食の都庄内」親善大使”4名の方全員から参加していただき、それぞれ「寒鱈」の料理を提供してもらいました。これも恒例で、5回目になりました。

第16回ほのぼの中通り商店街知事

【懇談】

(知事)「どんニャンまつり」というのは、いつ開催したのですか?

(理事長)はい、去年の9月に開催しました。「猫」をテーマにしたお祭りで、猫好きの皆さんが、自分達で色々なアイデアを出し合って、オープンカフェエリアでやったのですが、これは実行委員会形式でやられて、組合は直接関わってはいませんが、すごいエネルギーでしたね。

(商店街)いま、猫ブームですね。

(知事)へー、猫ブーム?!どうしてでしょうね?

(商店街)癒されるからでしょうか?猫好きな人たちが、猫に絡めたお酒を作ってみたり、酒屋さんがその日限定の酒を作ってみたり、猫のお菓子を作ったりというイベントでした。

(知事)これは、「犬まつり」じゃだめなんだろうか…?

(商店街)最近は、「猫」らしいです。

(理事長)猫好きな人達は、「猫が好き」だけでお話が盛り上がるらしく、犬好きな人達は、我が犬自慢になるそうですよ。また、犬種が違うとそれぞれ違うそうで…。

(知事)猫派か、犬派かと分かれるかもしれないけど、小学校2年の時から猫を飼っていたから私は猫派かな。猫好きだから、この祭りが気になりました。

(商店街)猫好きのお店屋さんが主催で、寄付を集めて野良猫などの保護活動もしようとしていました。

(理事長)参加者の皆さんは「猫耳」を付けていましたね、歩きながらみんなで「猫耳」…。

(商店街)来年はきっと「仮装」が流行るかもしれないですね。

(知事)いいかもしれない!あと、「うさぎ」好きな人もいますよね。さすがに色んな祭りはできないか…(笑)

(理事長)今度は、そのエリアを開放して色々な企画をどんどん入れて、それに我々が協力するというかたちでいければ…。

(商店街)商店街だけではなかなか人手不足で毎月イベントとなるとしんどいので、中通りを色んな企画で使っていただければ。

第16回中通り商店街懇談の様子

(知事)確かにそうですね。このオープンカフェは、毎月開くのですか。

(理事長)月に一回、車を止めて(イベントを)やろうとしています。4月からはじめて11月くらいまでの暖かい間の土曜日か日曜日でやります。

(知事)駐車場の問題はどうですか?

(理事長)もともと中心市街地には駐車場は不足しているのですが、「地下駐車場」がここの向かい側にあり、そこを積極的に利用していただくということでお声掛けしているところです。

(知事)「夏まつり」、「夕涼み市」、「縁日まつり」は、8月はやっていないのですか。

(理事長)7月から始まってお盆くらいまで続きます。

(知事)子ども達が、休みの時がいいですね。

(理事長)夏のイルミネーションの点灯式には、保育園や幼稚園の園児の子達から参加してもらって賑います。そのために、もう練習を始めるから日程教えてくださいなどと、オファーがたくさん来ます。

(知事)いいですよね。四国に行った時に、「縁日まつり」のようなことをやっているところがあって、とても賑っていたんですよ。20年ぐらいやっていて、子どもの頃、親に連れられて来た人が、また、結婚して親になって子どもを連れて、という循環がある。歴史もあって、いいなあと思います。

(商店街)ここでも20年以上になりますね。幼稚園の親御さんも同じ幼稚園で出演したっていう方もいらしています。懐かしい祭りを継続しているというところがいいところです。

(知事)そういうストーリー性をもっと発信していくと、また、お祭りの魅力が増しますね。
商店街の課題はどうですか。

(商店街)課題は、我々の商店街は、他の地域に比べると(事業の)継承がうまく今のところ進んでいると思うのですが、継承が困難なところとして、後継ぎがいないということがあります。
それから、「酒田大火」から今年で40年になりますが、中通り商店街は大火で焼けた地域なのですね。同時に全部建てられた建物ですので、築後40年近く経過して、ほぼ同時に傷みが進んでおり、また、当時、現役でいらした方達が高齢化しており、建物が古くなったところを自分の代で直すのは困難だということを聞きます。

(知事)なるほど。「事業承継」に対しては、色々な相談、対応を県でも始めていますし、“産学官金(融)”みんなで相談に乗っていこうとしています。商工会に人員を配置したりして御相談に乗っていきたいと思っております。
山形県は、99.9%が中小企業ですが、なかでも、小規模経営の家族で経営しているような方々にも、「事業承継」していただきたいという思いがあって、これからもっとお手伝いできればいいなあと思っているところです。

(理事長)私の代で終わりにしますというお店が実際にありますが、じゃあそのお店を商店街でどうするかといったとき、うまくサポートできるような仕組みがあればいいですね。これからは色々なことを我々もしていかなければならないかなと思います。

(知事)そうですね、どうしても廃業もあると思いますが、起業・創業する方も応援しなくてはならないし、新陳代謝もあるので、ずっと続けてもらうというのも大事ですが、やむにやまれず廃業される方のところには、時代に合ったものをどんどんやっていただくようなことも必要だと思います。
山形県は、廃業の方はいても、起業・創業が他のところと比べて少ないというところがあるので大きな課題だと思っています。周りでもっと支えるような環境作りが必要かなと思います。

(理事長)中通り商店街は、創業の方に家賃の補助など市からのサポートがあり、代謝の方はうまくいっている方だとは思いますが、「事業承継」と「後継ぎがないお店の問題」というのは顕在化してきています。

第16回中通り商店街懇談の様子2

(商店街)一番困るのは、空き店舗になることです。シャッターを閉められるとなかなか開かなくなりますから、内装など色んなことをしながら、まちづくり会社ならまちづくり会社で店舗を借りるなどしていかないと…。

(知事)そうですよね、せっかく立地がいい商店街ですからね。

(理事長)新しい軸としては、“フィットネス”で新たな人を街に呼び込もうというのがあります。

(知事)そうですね、健康づくりってキーワードだと思います。高齢化は進むし、心身ともに老化しないで、アンチエイジングをやっていかないといけない…。

第16回中通り商店街懇談の様子3

(商店街)フィットネスは、延べにしたら、月に1000人を超えるぐらい、1回の教室でかなりの人数を呼べるので、そういう目的にここに場所を設けているので…。
ひとつは、ここを拠点化して、アーケードを使ったウォーキングコースなどを作っていくというのがいいのではと思っています。

(商店街)アーケードは強みで、ウォーキングとして歩いている人が多いので。

(知事)なるほどね。健康づくりで、商店街をツアーのようにして来てもらうのもいいですよね。

(商店街)街の中に道標、距離表示があるといいですね。

(知事)100メートル歩いたぞ、となりますね。

記念撮影
酒田市中通り商店街の皆さんと一緒に

(知事)こうやってみんなで知恵を出し合っていくと色んなアイデアが出ます。集まって、刺激し合って、知恵を出していくと可能性も広がると思いますので、これからも皆さんの御活躍を期待します。皆さんは、発信力がありますので、中通り商店街をどんどんアピールして発展していただきたい。それが地域活性化になると思います。酒田の元気になり、それが庄内、山形の元気に繋がっていきます。今日はありがとうございました。

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