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更新日:2024年3月28日

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知事と若者の地域創生ミーティング

令和5年度知事と若者の地域創生ミーティング

知事写真

「知事と若者の地域創生ミーティング」は、人口減少が進行し、地域で暮らす若者も減少している中、若者の豊かな発想や行動力を地域づくりに生かしていくため、知事が市町村に赴き、市町村単位で、若者が力を発揮できる環境づくりや地域課題、定住促進、地域の元気創出策などについて、若者と車座になって対話を行い、明日の地域創生を考えることを目的に実施します。

第1回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin西川町

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 令和5年度第1回のミーティングを、西川町で開催しました。吉村知事と菅野町長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和5年6月13日(火曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】道の駅にしかわ「憩いステーション」
 

【主な意見等】

  1. 県外(関西)に住んでいた時に帰省する際、県内へのアクセスが悪いと痛感した。自分の収入に見合った手段を考えると、格安航空機を使って仙台空港を経由して帰省する機会が多くなり、移動時間がかかるため帰省が億劫になった。この点は、西川町が関係人口の拡大を目指す中で痛手だと感じており、県外からアクセスしやすい環境があればよいと考える。
  2. どんな人でも働きやすい、暮らし続けやすい環境になっていけばいいと思う。町内には元気な方がいっぱいいて、役割を決めれば誰でも働ける。交流が生まれるよう、農業や空き家でお店を開くなどの活動への参加を子どもや高齢者等へ呼び掛けたり、イベントを主催したりしている。また、田畑の保全を目的とした有志団体から農業を教わりながら、耕作放棄地を少なくするための取組みを行っている。今後、その取組みを若者に広げていきたい。
  3. 西川町を拠点として、全国各地で仕事ができるようになればよいと思っている。オンラインによる打合せなど、随分やりやすくなったが、どうしても生身で行く場合があるので、もっと気軽に行けるようになればよい。また、西川町がドローンや自動運転などの最先端のテクノロジーの実験場所になったらいいと思う。そういうまちづくりに関わりたい。
  4. 山形県、西川町は良いところが無く、残る気がしないと思っている高校生が多くいるが、私は自然や歴史など面白いことがたくさんあると思っている。自分たちの住んでいる地域の良さを実感しながら住み続けられるようになったらいいと思う。
  5. 西川町がスポーツを通して活気の溢れる町になったらいいと考えている。カヌーの指導者として、子どもたち一人ひとりが主体的に練習を行うことで、大きな自信になり、カヌーを好きになってくれると考えている。将来は自分のカヌーチームを作って、今あるチームと対抗戦ができたらもっと活発になっていくと思う。カヌーを通した国際交流もできたらよい。
  6. 子育てするようになって、西川町内には自然体験できる場所が豊富にあることを再認識した。一つの町でカヌーやスキーが出来る環境はなかなかない。自然体験活動は子どもの自己肯定感を育むと言われている。恵まれた環境をより多くの町民に感じてもらうとともに、町外、県外の方にも自然豊かな西川町での子育てを体験してもらい、移住にも繋がればよいと思う。
  7. 西川町の若者流出の要因は、地元へのコンプレックスが大きいことにあると思う。カヌーやスキーが楽しめたり、給食がとてもおいしいと評判だったり、西川町だけの魅力がある。このことを町内外の多くの方に発信し、若者からポジティブに捉えてもらえればよいと思う。
  8. 西川町に生まれ育ったが、大人になって西川町の自然の面白さを再認識した。西川町の自然をもっとたくさんの方々に知っていただくため、地元の渓流の美しい渓相(けいそう)や生き物などの写真をSNSで発信し、ダイレクトメールをいただいた方をガイドしている。また、県内3つ(最上、置賜、庄内)の三十三観音からなる「やまがた出羽百観音」も魅力のひとつで、家族で巡って楽しんでいる。多くの方に巡ってもらいたい。

第2回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin真室川町

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 令和5年度第2回のミーティングを、真室川町で開催しました。吉村知事と新田町長が7名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年8月4日(金曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】まむろ川温泉 梅里苑

 

【主な意見等】

  1. 人が真室川に帰ってこないのが寂しい。地元で働きたいとの思いで県外から戻り、今の勤め先の社長に声を掛けていただき、スイーツ作りを生かせるようにカフェをやったらいいのではとアドバイスをもらった。今の若者も自分と同じように、上の世代の方や周りのサポートがあれば、やりたい職業に就けるような環境がもっとできていくと思う。
  2. 学校に行けない子どもが多くなっているが、新庄神室産業高校真室川校が全国どこからでも入学できるオンラインの高校になったり、山形の高校まで行かなくてもオンラインでその高校の授業が受けられる学校になったりしたらいいと思う。
  3. 梅の里マラソンやまつり、ホワイトアスロンなど、都市とは異なった魅力で、日本に興味を持つ外国人などを呼び寄せることが地方創生につながると考える。外国人観光客を対象とした企画や空き家を活用した宿泊施設が町にあったら、とても楽しいと思う。外国人との意見交換や共同作業などの交流は、多様性について考えるきっかけにもなると思う。
  4. わらべうたや番楽などの町に残された伝統芸能の継承が、子どもの減少や後継者不足で厳しい状況にある。真室川や山形県を次の世代に誇れる地域にするためにも、将来教員になり、地域と連携しながらその魅力を子ども達と学んでいきたい。そして、子ども達にこの先も山形に住み続けたいと思ってもらえるようにしたい。
  5. 最初は農業をするつもりがなかったが、就農給付金制度があって入りやすく就農した。周りの先輩たちがすごく良くしてくれ、仕事になじみやすい恵まれた環境で就農できた。今は、農業資材などの高騰で経費がかかり、機械導入や雇用増による面積拡大ができない状況であるが頑張っていきたい。
  6. 若者に農業に興味を持ってもらいたい、農業の良さを知ってもらいたいということもあるが、定年退職を迎えた方々にも目を向けている。若い世代からシニアまで、幅広い世代の方々に興味を持ってもらい、大勢の皆さんからお手伝いしてもらえれば規模拡大につながっていくと思う。
  7. もっと仕事の選択肢が増えて、地元に若い同年代の方が増えたらいいと思う。勉学を生かせる仕事に就きたいと思っていたが、地元ではそれが難しく自分で仕事を始めるという選択をした。そういう選択もあり一人でやっていけるという姿を若者に見せていくことが、幅広い選択を増やすことの実現に向けた一歩だと思っている。

第3回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin遊佐町

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 令和5年度第3回のミーティングを、遊佐町で開催しました。吉村知事と時田町長が8名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年8月9日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】遊佐町役場 議場

 

【主な意見等】

  1. これからも遊佐町で暮らしたいという若い人達のために、やりたい仕事が町内にあればいいと考え、毎年遊佐高校に出向いて、職業を通した仕事の魅力や仕事のやりがいについて紹介している。今後も、地域の企業の魅力をもっとアピールしていきたい。
  2. この遊佐町の自然を未来にそのまま保存して、つないでいきたい。そしてそれをもっと良くしていくため、ごみ拾いや枝の剪定など自然を守るための活動を活発化し、みんながその自然を見て癒されるような町になればいいと思う。
  3. 遊佐高校に在学中、大人を巻き込んで、自分のやりたいこと、面白いことをまっすぐにやってきたが、県外に出なくても自分が面白いと思うことをここでできるという実感が湧いた。そのため、遊佐町で若者と大人が交われる場所づくりやその機会をつくり、盛り上げたいと思っている。
  4. 高齢者のデジタルデバイド対策として「スマホ道場」を運営している。このスマホ道場に、学生や移住者、子育て等で一時的に社会から離れている人が関わることで、地域・社会とのつながりが生まれる場所となり得ると思っており、公的に運営を支援する動きが出てきたらよいと考える。
  5. 「食の都庄内」という農林水産業、食品産業、観光業などの活性化を図る取組みをもっとたくさんの方に知っていただきたい。国内外の方に庄内の食文化を知っていただき、実際に食べて体験ができるようになれば、庄内に来て気軽に食を楽しんでもらえるようになると思う。
  6. 遊佐という名字の研究をしており、遊佐町に移住してきた。遊佐氏の研究をまとめて世に出したいと思っている。遊佐氏に関する場所を地図上で見られるWEBサイトを作り、それと連動する形でその土地に関することや遊佐さんのインタビューを掲載するブログサイトを少しずつ整備するなど、遊佐氏の研究を通して町の活性化に貢献したい。
  7. 町内はもちろん、県外の方々からも「遊佐町は自然豊かでいい町だ」という声をよく聞く。遊佐町がもっと活気のある町になるよう、いろいろな人と意見交換をしてこれから案を考え、街の幸福度や住み続けたい街のランキングに載るような町にしていきたい。
  8. 学校で偏差値のために生徒が頑張ったり、そのために先生方も指導したりすることは大切だが、偏差値を求めたその先に何があるのかまで考えられるようになったらいいと思う。これからは、地域みらい留学の卒業生などを集めてコミュニティを作り、偏差値だけを求めるのではなくそれぞれが自分の強みをいかせる場づくりをしていきたい。

第4回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin朝日町

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 令和5年度第4回のミーティングを、朝日町で開催しました。吉村知事と鈴木町長が8名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年8月30日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】朝日町エコミュージアムコアセンター創遊館

 

【主な意見等】

  1. 子どもが少ない朝日町だからこそできる教育がある。自分はプログラマーなので、今年から地元の公民館を借りて町内の子ども向けにプログラミング教室を始めたが、例えば、英語やスポーツ、様々なスキルについても町全体が協力して手厚い教育を行うことができたら、朝日町の一つの強みになると思う。
  2. 自分には引っこみ思案でコミュニケーションがうまくとれないところがあるが、次世代リーダー養成塾への参加など色んな体験を通してできる事の幅が広がった。自分と同じように変わりたいと願う人のため、自分が所属するボランティアサークルで変わるきっかけをつくるための活動をしたい。
  3. 子どもの頃の体験は、原体験として残ると思う。そういった体験をした子ども達が町に愛着を持つことにつながればいいと思い、有志団体を立上げて子ども向けのイベントを行っている。子ども達には、何もないからこそ自分達で作り、自分の町の長所を見つけられるように育ってほしい。まずは自分たち大人が楽しむことを目標に、肩ひじ張らないで活動している。
  4. 女性が生き生きと元気だと家庭や社会全体がうまく回って、みんなが幸せになると思う。そんな女性がどんどん増えるように、今年から月一回の女性の集まりをスタートし、メンバーそれぞれが得意なことや仕事をいかして町内外のマルシェ出展や子ども向けイベントを開催している。自分を生きるのは楽しい、自分を生きたいと思え、誰もが自分らしく過ごせる町にしていきたいと思う。
  5. 建築会社を経営しているが、会社の企業理念を体現し、老若男女、様々な方から地域の公民館のように使ってもらえる「つどいの広場」を開設した。職人の魅力を伝える体験会を開いたり、ワークショップや各種イベントなどに使っていただいたりすることで、地域活性化につながればと思う。
  6. 金属加工会社を経営しているが、人口流出を減らしたいとの思いで、町で就労する場所を守り続けている。特に若者の流出を減らすため、中学生の就労体験を受け入れ、ものづくりの楽しさを体験してもらっているほか、育児短時間勤務の延長やハラスメント防止講習の実施などにより、社員が安心して働き続けられるよう取り組んでいる。
  7. 県外からの移住後、人間関係に不安を抱いたが、その不安を救ってくれたのは、現在自分が加入している有志団体だった。移住前よりも同世代の仲間ができ、楽しんでいる。今度は自分が受け入れる側として、これから移住してくる方々に安心感を与えてあげられるように活動したい。
  8. お母さん同士のつながりを持ちたいという思いから、子どもの服を交換し合う「おさがり交換会」を企画し、現在3年目になった。昨年から小国町のグループとのつながりも生まれるなど、活動の幅が広がってきた。私自身がたくさんの方と交流することで、子どもたちにも良い刺激になっており、子育てを楽しみつつ自分の好きなこともやっていきたい。

第5回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin鮭川村

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 令和5年度第5回のミーティングを、鮭川村で開催しました。吉村知事と元木村長が9名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年10月18日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】鮭川村農村交流センター

 

【主な意見等】

  1. 鮭川歌舞伎保存会に役者として参加し、SNSでのPRや小学生への伝承など歌舞伎の保存活動を行っている。最近若い人の参加が多くなり、活動が盛んになってきている。250年続いてきた鮭川歌舞伎を一つ一つ先輩から学び、自分たちの代で途絶えさせずにまた次の世代にきちんとバトンを渡したい。
  2. 不登校の子どもが通うフリースクールの取組みが色々なところで行われているが、学校に戻ることを第一の理想としているところが多い。自分は、学校に戻ることがすべてではなく、学び方も一つではないと考えている。こうした考え方が広がり、子どもの居場所づくりが県をあげた取組みになっていったらいいと思っている。
  3. 「いい塩梅」という意味の「やんべ」とか「やんばい」という言葉が最上地域で使われているが、バランスが取れた平和な状態を表す良い言葉だと思う。このような山形だからこその言葉に精神性やデザインを乗せて国内外に発信することが、誇りや若い人の活力につながるのではないか。
  4. 一人暮らしの移住者などが鮭川村に住みたい場合、アパートがないので空き家などの一軒家に住むことになるが、リノベーションすると多額の費用が掛かる。ここに住みたいという気持ちがあるにもかかわらず、お金の問題でその一歩を踏み出せない人たちがいると思うので、様々な定住支援制度があるとよい。
  5. ないものではなく、今あるものに目を向けてそれをどう発信し、維持させるかといった考え方が大切だと思う。これからは、「こういうふうにしてほしい」、「こういうことをやってほしい」とお願いをするのではなく、「こういうのがある」、「鮭川村っていいよね」という考え方にしていけたらいいと考える。
  6. 花の栽培に携っているが、今後年間通した花の栽培をしたいと考えており、冬に使っていないハウスを活用して啓翁桜を栽培できるよう勉強をしている。また、最近のりんどうは色々な色や模様が入った種類が多くなっており、年間通して需要があるため、仏花だけでなくリースに使ってもらえるようなニーズにも応えられるようにしたい。
  7. 最上地域では鮭川村といえばきのこと言ってもらえるが、それ以外だとあまり出てこない。鮭川村のきのこをもっと知ってもらうため、県内はもちろん他県にももっとPRしたり、県内の小中学校できのこ給食を出すなどして、もっと鮭川村のきのこを盛り上げていければ、村の活性化にもつながると思う。
  8. 鮭川で行っている鮭の採捕に興味があり、今年県外から村に帰ってきた。鮭のウライ漁を行う団体に所属している方々は高齢化しており、10年、20年後を考えると強い危機感がある。若いパワーを使ってWEBなどで発信して、これから携わってくれる方々をもっと増やし、何十年後に私たちがいなくなったあとも守り続けられるよう取り組んでいきたい。
  9. アメリカでは、きのこが健康食として注目されているが価格が高い。ドライにするなど、海外向けに商品開発して売り込んではどうか。また、鮭のウライ漁見学と合わせ海外からのツアーを組んで、きのこを買って帰ってもらうのはどうか。
  10. 県内の別の市から移住したが、来てみてすごく良いところだと思った。元々住んでいる人たちはその魅力が当たり前で良さを感じにくいのかと思うが、せっかくこんなに良いところに住んで気付かないのはもったいないと思い、ここに住んで良かったと思ってもらえるよう悩み相談や草刈りの手伝いなど色々と活動している。

第6回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin最上町

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 令和5年度第6回のミーティングを、最上町で開催しました。吉村知事と髙橋町長が8名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年11月8日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】おらだずの宿りんどう

 

【主な意見等】

  1. 市場に出回らない規格外の余剰野菜が、産直や朝市などで定期的に安く買えるような仕組みがあり、その地域の人がきちんと地産地消できるようになるとよい。また、フランスでは、日本のように個包装はせず、規格基準もほとんどなく量り売りが基本である。フランスのマルシェのような販売方法が取り入れられれば、包装資源やフードロス削減につながると思う。
  2. 旅館はよそから来た人に最上町を宣伝するベストツールと捉え、いかに他地域からお客様を呼び込むかを常に考えている。そしてここに住んだら楽しい、住みやすいと思ってもらえたらいい。そのため、積極的に外国人スタッフや「おてつたび」の採用に取り組んでいる。将来的には、国籍人種問わないたくさんの人々が町に住めるようになったら楽しいと思う。
  3. 子どもたちが遊びを通して夢中になれることを見つけ、それにチャレンジする精神が育つ町になればいい。そのため、町の中に子どもから大人まで集えるエリアが増えたらいい。子どもは遊び学んで得意なところを伸ばし、大人は手を差し伸べ、お年寄りもにこにこしているあったかい雰囲気のある町になってほしい。
  4. 町を盛り上げ、町の活性化に貢献したいとの思いから、ラジオ制作委員会を結成し、地域密着型のラジオ番組の制作に取り組んでいる。SNSやインターネットでラジオのコミュニティー放送を行い最上町の皆さんを楽しませ、今まで町民の皆さんから貰ってきた多くのことを恩返しできればいいと思っている。
  5. 超スマート社会に向かう中で、高齢者ほど理解、利用が難しいと思う。しっかりとサービスを受けるため、勉強し理解できる場があればいい。また、町が何に取り組んでいるのか理解できていない人は多いと思う。自分たちに何が出来るか考え意見を共有できる場があればよい。
  6. 農業に楽しく取り組んでいる姿を発信できれば、「きつい、きたない、もうからない」のネガティブなイメージをひっくり返して、若い世代の農業仲間が増えるのではないかとの思いから、県内の女性農業者ネットワークに加入し、近隣の女性農業者仲間と勉強会を開いたり、イベントに参加したりしている。そのほか、SNSで農作業の様子や栽培作物の様子なども公開している。外とのつながりを大事にアンテナを張り続けている。最上地域では鮭川村といえばきのこと言ってもらえるが、それ以外だとあまり出てこない。鮭川村のきのこをもっと知ってもらうため、県内はもちろん他県にももっとPRしたり、県内の小中学校できのこ給食を出すなどして、もっと鮭川村のきのこを盛り上げていければ、村の活性化にもつながると思う。
  7. 台湾出身の自分から見て、最上エリア、最上町は、国際交流や地域の文化体験などに力を入れる価値がある。わざわざ別の地方の成功例を真似しなくてもいい。四季折々の文化体験や観光コースなど、いろいろ取り組んで、組み合わせながら交流できればいいと思う。そのため、台湾向けに最上エリアの魅力や情報をもう少し発信したいと考えている。
  8. 町内の商店が閉店し買い物をするところがない高齢者のため、安否確認も含めた移動販売車の運行を計画している。また、発達障がい児が将来に向けてコミュニケーション能力を高めるため、一緒に回ることを考えている。
  9. 道の駅で販売するお菓子作りを依頼されているが、手一杯で対応が難しい状況である。発達障がい者の皆さんにお菓子作りに携わってもらえたら、収入にもつながるし、お互いの課題解決になるのではないか。

第7回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin三川町

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 令和5年度第7回のミーティングを、三川町で開催しました。吉村知事と阿部町長が7名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和5年12月22日(金曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】三川町文化交流館アトク先生の館

 

【主な意見等】

  1. 地域の人が、ボランティア活動に興味を持ってくれたらいいと考える。地元のボランティア団体に所属し、幼稚園や小学校で子ども達と交流したり、地域のイベントや祭りの運営補助をしたりしている。活動を通して、ボランティアへの関心を高めてもらえるよう努めている。
  2. 三川町がより住み続けたいと思ってもらえる町になったらいい。そのため、異なる世代同士が交流しコミュニティが活性化された豊かな町となるよう、多世代が行き交うような複合施設の計画づくりに学校の課題研究で取り組んでいる。
  3. 文化芸術に触れ合う機会がさらに増えると良いと考え、本場のクラシックバレエを三川町や庄内の子どもたちに伝えている。多くの子どもたちからバレエに関心を持ってもらうとともに、生徒たちがバレエを披露できる機会を多く作って地域の方に元気を与えたいと思い、活動を行っている。
  4. 子どもの具合が悪い時、理解ある会社、上司・同僚のおかげで休めるが、知り合いの職場では居づらくなり退社した人もいると聞いた。積極的に育児参加するようにしているが、後に続く会社の後輩も同様に育児のために休んだり早退したりできるよう、自分の姿が会社全体の意識づけにつながったら良いと考えている。
  5. 地区内にあるミニライスセンターを共同組合で運営しているが、大半の組合員に後継者がおらず、作付けできなくなった場合の土地余りや、施設の利用率低下による運営の悪化が懸念される。現組合員が離農後も、これまで同様の受益面積により運営するため、年間通して雇用できるよう多様な営農体系をつくり、就農者を増やしたいと考えている。
  6. 息子たちに地域の生産者の食材で無添加の手作りおやつを食べさせたい、忙しい時にも栄養補給できる軽食が欲しい、家庭で成長を見守りたいとの思いから菓子工房を起業した。地域の子どもたちが地域のおやつで育つことで、地域をもっと好きになってもらえるよう、また、菓子工房のおやつがふるさとの味になることを目指し、心と体にやさしいおやつ作りに努めている。
  7. 子どもたちが大学まで進学することが大事と考えている。そのため、主宰する英語・速読教室で大学に進学したいと思う子どもたちに「英検優遇制度」が該当するよう高校3年生までに英検2~準1級に合格できるよう取り組んでいる。また、子育てに活用してほしいことや英検についての情報をSNSで発信しており、その情報が必要な人へ届くといいと思っている。

第8回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin天童市

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 令和5年度第8回のミーティングを、天童市で開催しました。吉村知事と山本市長が7名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和6年1月11日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】天童市市民プラザ

 

【主な意見等】

  1. 天童から県外に飛び出してみて気付いた地域の魅力がたくさんあった。今後は、首都圏などで天童市の魅力を新たな角度で発信し評価してもらえるような機会を作りたい。また、一度県外に出たことで山形県や天童市の素晴らしさに気付き地元に腰を据える覚悟ができた。これからも山形県、天童市のファンを増やす活動を続けていきたい。
  2. 田麦野地区を活性化する活動に携わっている。田麦野は、月山を望む棚田が広がる美しい景観が見られ、そこは山形の棚田20選の一つにもなっているが、高齢化も進んでおり耕作放棄地の増加が懸念される。そのため、少しでも多く農家の収入が上がり、そのことが農業を継続するきっかけになってもらえればいいと思い、地域の方と協力して棚田米の商品化を始めた。今後も、自分が大学で学んだデザインから入口を広げ、地域のためにできることをやっていきたい。
  3. 自分たちの学校では、毎年ボランティアを一人一つ行っている。小さい子どもたちが楽しめるような活動や市内の他の高校との交流を通して、地域の方々との交流をもっと深くしていきたい。また、私たち高校生だからこその斬新で活気のある意見を出しそれを活動に移して、今後の天童市の発展に少しでも貢献したい。
  4. コロナで自粛していた学校のボランティア活動が活発になれば、もっと地域が住みやすくなると考えている。学校と市が協力して、高齢者宅の雪かきなどコロナ禍前のような活気あるボランティアイベントを開催できたらよいと考える。
  5. 高擶薄荷のような和ハーブで地域創生をしたいと考えている。「山形香りプロジェクト」を発足させ各市町村を代表する香りを作り、山形にいにしえより伝わる和ハーブで過去と未来、地域と地域、人と人を繋ぎたい。また、耕作放棄地などに和ハーブを植えることによる未利用地の活用や元々その土地に合った植物を植えることによる土地の保全を図りたい。和ハーブで新たなサービスが生まれることによる地域活性化や有用植物がもたらす癒し効果などが期待でき、誰も取り残さない、まちに住む人たち一人ひとりの心身の幸福、Well-beingに繋がる。
  6. 災害が発生した時に共助ができるような地域になったらよい。そのために、まずは自助ができるよう保存食、水などの備蓄や家族同士の安否確認の手段の確認、避難経路の確認などに取り組んでいる。また、災害時に円滑に助け合えるよう、地域であいさつを交わしたり、清掃や雪かきを手伝ったり防災訓練に参加するなど、少しでも関係が深まるよう日頃から小さなことでも取り組むようにしている。
  7. 私たちの次の世代の皆さんが「山形出身だよ」と誇りに思ってもらえるような環境にしていけたらよい。そのためのアイディアが生まれるには、山形から一歩外に出て、外から見た山形はどうなのかということを言える機会が非常に重要だと考える。グローバルな視点で気付いたものを山形に持ち帰ってきてもらえる環境ができるとよい。

第9回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin寒河江市

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 令和5年度第9回のミーティングを、寒河江市で開催しました。吉村知事と佐藤市長が8名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和6年1月17日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】慈恩寺テラス

 

【主な意見等】

  1. 子ども達のキャリア教育の一環として、寒河江市と共同で、学校に出向いての職業体験授業を行っている。地域の会社やそこで働いている人を子ども達にしっかり覚えていただき、就きたい仕事を考えるきっかけになればと思い実施している。子ども達に寒河江市に残ってもらい、誇りを持って暮らしていってもらうためにも引き続きこの事業を継続し、地域振興に貢献できるようがんばりたい。
  2. 将来への希望が持てる農業界であって欲しいと思い活動している。小・中学生から、職業として農業を選択してもらえるよう、小学校に行ってラ・フランスが実るまでの話をする授業をしたり、県外の方にラ・フランスの食べ方などについての情報発信をするなど、農業のファンを増やすことに力を注いでいる。
  3. 今一番関心があり不安にも感じていることが学校統合である。今後、統合するとより遠くから通学する児童も増えると思うので、登下校の対策、サポートをお願いしたい。
  4. 医療機関で治療をされる方の精神的サポートがあまりできていないと感じている。学校の探究の授業で、寒河江市民浴場に来場した方々にアンケートを取った結果、多くの方から「温泉を利用することで、リラックスしたりコミュニケーションがとれたりして精神的にいいと思う」という意見をいただいた。精神的サポートが不足している部分を温泉活用により、健康増進の一つとして繋げていけると考える。
  5. 自分が通っている学校までの通り道はきれいな景色が見られるが、ごみが落ちていて「汚い」と思ってしまうことがある。学校ではボランティアに力を入れており、学校まわりのごみ拾いや草むしりをやっているが、今後は、ボランティアの良さをみんなに伝え活動の活性化を図り、より寒河江の魅力を見い出せたら良いと考えている。
  6. 以前、子ども達が地域の伝統芸能を披露する催しがあったが、コロナ禍以降なくなってしまい、学校統合に向けて子ども達のコミュニティの希薄化が懸念される。そのため、昨年開催した「輪がまちマルシェ」の中で、子ども達も地域の伝統芸能を披露し、新たな雰囲気をつくった。また、今年は「子ども議会」を開催し、学校統合などに関し市政に子ども達の声を届けたいと考えている。
  7. 昨年初めて「やまがた紅王」を出荷したが、贈答注文をくださるのは県内の方が多く、他県の方にはあまり知られていないという印象だ。自分たちで発信をしているが、リピーターにしか伝わらず限界がある。SNSを活用し、もっと情報を見てもらえるよう自分も努力しなくてはいけないと思っている。
  8. 子どもも大人ものびのび遊べる居場所があったらよい。県内に外遊びや自力で行ける遊び場が少なく、何よりも自然がこんなに近い環境にありながら、外遊びがメジャーになっていないと感じている。子ども達の自然遊びをサポートするため、森の遊び方を教え、見守る人材の育成が必要と考える。

第10回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin白鷹町

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 令和5年度第10回のミーティングを、白鷹町で開催しました。吉村知事と佐藤町長が8名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和6年1月24日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】白鷹町中央公民館

 

【主な意見等】

  1. 農業の後継者不足について心配している。農業法人は結構設立されているが、個人農家も貴重な存在である。自分が所属している農協青年部で、若い時から農業への触れ合いを大切にして離農せず一人でも多く残ってもらえるよう活動しているが絶対数が足りない状況であり、後継者をもっと増やせる仕掛けはないか考えている。
  2. 白鷹町に若い世代に移住して欲しい、白鷹町の良さを若い人にもっと知ってもらい町内からの流出を防ぎたいとの思いから、ママ友4人で「白鷹を盛り上げよう実行委員会」を立ち上げ、昨年マルシェを開催した。これからも、若い世代が楽しく、活躍できる町づくりに少しでも貢献できればよいと考えている。
  3. 町民1人1人が白鷹町や山形県が好きだと思うことが今一番大事だと思う。見慣れている風景でも、違う人が見ると魅力的だと感じられる。Uターンし違う視点から地元を見ることができる利点を生かし、白鷹町で暮らしていることの良さを伝えるため、町民の方々と触れ合う機会を多く持ち、積極的にいろんな人と関わることを活動の中で大事にしている。
  4. 白鷹町には「紅花」「深山和紙」「鮎」など有名なものがたくさんあるが、知らない若者が多く、白鷹町には何もないと思い、都市部へと離れていく人が多いと感じる。SNSを通じてたくさん魅力を発信するとともに、学校で紅花染めや深山和紙の和紙すきなどの体験授業を増やすなど、若者が残りたいと思うまちづくりをしてほしい。
  5. 小・中学校のうちから町の良さに気付くことで、自分のように町に残りたい、進学してもまた帰ってきたいと思う人が増えるのではないか。荒砥高校は小規模校だが、座学だけではない体験授業がある。高校の学習で、地域についての学習をする中で、白鷹町、山形県はこんなにすごいところだと思い自慢できるようになった。町に残りたい、戻ってきたいと思ってもらえるような町づくりをしていきたい。
  6. 地域に関する知識を得ることが親しみにつながり、住みたい町と思える要素の一つになると考え、歴史民俗資料館の活動として、高校生などの若者を中心とした地域の方々と一緒に、地元商店街の成り立ちや白鷹町に残る昭和期の物の調査をしたいと考えている。地域の歴史と触れあえる場を若者に提供し、地域の良い点や楽しみ方を共有し、ともに守っていきたい。
  7. 親の世代となったが、年を重ねれば重ねるほど白鷹町の良さに気付ける場面が出てくる。その良さを発信し続け、進学などで町外に出ても戻って来たいと思えるような町であり続けてほしい。
  8. 白鷹町の農家に嫁ぎ、大嫌いだったトマトを初めて丸かじりした時の美味しさが衝撃だった。その衝撃をたくさんの方にも感じてもらいたいと思い、トマト栽培などの農業体験の機会を提供している。白鷹町に来ていただき、実際に農業の良さを体感してもらえるよう試行錯誤しながら行っている。美しい棚田の風景も残していきたいと思い、棚田での米作り体験も始めた。高校生や大学生から手伝ってもらっているが、エネルギーのある若者が一生懸命やっている姿を見るだけで地域が元気になるので、これからも町内外にどんどん発信し活動を広めていきたい。

第11回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin長井市

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 令和5年度第11回のミーティングを、長井市で開催しました。吉村知事と内谷市長が7名の若者と意見交換を行いました。

【と き】令和6年2月9日(金曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】長井市役所

 

【主な意見等】

  1. 子育て中のママが自然の中でリフレッシュできるような場所を作りたいと思い、放置されていた森林を森の楽園にしようと仲間とともに動き出した。イベントを開催して、全国から既に300名近くに来てもらっている。子ども達を対象としたフリースクールとしても開放したいと考えており、「子どもが元気な長井、子どもが元気な山形、女性が元気な山形」となるよう貢献できればと思っている。
  2. 県外での大学進学、就職や海外勤務を経て、Uターンしてきた。海外で環境破壊を目の当たりにしたことをきっかけに、現在は太陽光発電、小水力発電及びバイオマス発電による豊かな自然をもとにした発電事業の会社に勤務している。小さい町でも最先端の発電事業をしており、これらを広めていくことにより里山のエネルギーの自給自足、エネルギーの地産地消を根付かせたい。
  3. 伝統食材であるお麩を守りながら新たな価値をつけ、県内外に発信していきたい。山形の魅力の一つとしてお麩を広く知ってもらい、長井市の魅力もアップさせたい。また、昔から伝わるよいもの、よい文化が時代と共になくなりつつある。お麩に限らず伝統食材や料理を大切に、未来に伝え、食文化を守っていきたい。
  4. 自分の暮らす街に誇りを持ち、外から来る人と笑顔で積極的に交流できる人が増えれば良いと考え、長井市の魅力を体感できる地域密着型で人の顔が見える滞在交流型旅行商品・ツアーを企画、実施している。受け入れる地域の方には、外からの人との交流を楽しみながら、「自分たちの暮らし」を評価してもらうことで「自分の暮らす街への誇り」がさらに高まり、大人がこの街での生活を楽しみ、幸せに暮らすことを見せていくことで、次世代の若者が帰ってくる地域になると考える。
  5. 長井市の魅力は国際交流だと思う。タンザニアなどの国々との交流は長井市を盛り上げていると感じている。さらに国際交流を充実させていくことで、地域の活力となり、地域課題解決のきっかけとなると思う。タンザニアに留学した経験を活かして市民として貢献したい。
  6. 同級生と市内を歩いていた時、「車で通るときとは見え方が全然違う」と言われた。他地域の方々が長井市を歩いてまわることのできる取組みを行うことにより、市民でも気づかない長井市の魅力に気づいてもらうことで長井市に住む人が増えたら良いと考える。他市町村のジュニアリーダーとの交流を活発化し、長井市の魅力を知ってもらう活動を行いたい。
  7. 子ども達に地元の魅力を知ってもらいたい、地元を誇りに思ってもらいたいという思いから、小学生の社会科見学として、ぶどう園見学などを受け入れている。耕作放棄地がどんどん増えているが、それらを活用して観光農園を開設し、たくさんの観光客と地域の人との交流を図ることにより、農業や地域の魅力を発信したい。

前年度までの開催結果はこちらからご覧ください。

 

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