令和6年度山形県一般会計予算案の撤回及び再提案に係る追加の知事コメント

はじめに、今議会で審議を尽くしていただいた農林水産常任委員会の皆様に感謝申し上げます。
新型コロナが5類に移行して、本県に対するインバウンドの観光客が増加する中、各都道府県では農産品のPRが積極的に行われてきております。
北海道・東北各県においても、様々な新品種の開発・PRを進める中、果樹王国である本県もトップランナーの位置を確立する必要があります。
県産フルーツをPRするとともに、各市町村とのネットワーク整備を目指すことにより、より地域や品目による認知度向上と生産者の意欲向上、ひいては担い手育成にも資することを目的として、当初予算案に関係予算を計上したところでありました。
県産フルーツの情報発信拠点の必要性については、前回の知事選挙以降、約2年にわたり説明を尽くしてまいりましたが、ついに理解を得ることはできませんでした。
本県の果樹振興には必要な拠点であり、再議に付すことも考えましたが、二元代表制である議会の重みを考え、当初予算案の否決という県民への不利益を避けるため、2年前と同様、当初予算案を撤回し、関係経費を削除した当初予算案を、再提案することを決断いたしました。
ただし、本県の果樹農業については、課題が山積しておりますので、今後とも生産者の皆さんが将来に希望を持って取り組んでいただけるよう、全力を尽くしてまいりたいと考えております。

令和6年3月14日