更新日:2021年12月3日

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作文 中学生部門 佳作 (1)

優しさのあふれる世界を目指して
白鷹町立白鷹中学校 2年
小林 悠愛

 私の夢は、看護師になることです。世の中には、けがをした人や病気になった人だけでなく、心や体に障害のある人もたくさんいます。私は、そのような人たちを少しでも勇気づけたり、心も体も元気になってもらいたくて、看護師になりたいと思うようになりました。
 私のお母さんは、看護師をしています。しばらく前から看護体験をしたいという話をしていましたが、コロナの影響で、残念ながら体験に行けなくなってしまいました。私は小学生の頃に、お母さんの勤めている精神科の病院や、おじさんが勤めていた障害を持った人のための施設に行って、患者さんや、利用者の方とふれあい、話をする機会がありました。その時は障害のある方だとは思っておらず、とても楽しく話をすることができたことをよく覚えています。お母さんが、
「患者さんも普通の人と変わりないんだよ。誰でもちょっとしたことで病気になることがあるんだよ。」
と教えてくれました。
 小学生の頃、図書室で「不可能とは、可能性だ」という本を見つけました。私は、この本について読書感想文を書きました。この本は、三歳の時に、事故で、左肘から先を失った人が、努力してパラリンピックに出場し、クロスカントリーで金メダルを2つ獲得したという話です。普通の人でも大会にでるだけでも出るだけでも大変なのに、メダルまで獲ってしまうなんて本当にすごいなぁと思いました。私は中学校に入ってからバレーボール競技をしていて、サーブやカットがうまくできなくて悩んでいました。先生や先輩に、アドバイスをもらいながら一生懸命練習していたら、少しずつうまくなってきました。試合にも出してもらえず、ユニフォームも着れず、途中くじけそうになったり、もう無理かもしれないと思ったことは何度もありましたが、頑張れば頑張った分だけできるようになると自分の心に言い聞かせて努力してきました。ここで諦めたらユニフォームは着れないとわかっているし、ねばり強く努力していけば不可能は可能になると思っているので、これからも諦めずに頑張っていきたいと思います。
 私が病気になった時に、家族が一生懸命面倒をみてくれました。妹は何日も部屋から出られない私に手紙を書いてくれたり、たくさん話をしてくれてとてもうれしくて、なんとかがまんして乗りきり、学校へ行けるようになりました。話をすることで、とても心が軽くなり、前向きな気持ちになれるとわかりました。私の友達が悩んでいる時には、相談に乗っています。どのように声をかけたらいいか、何がしてあげられるのかわかりませんでしたが、相手の気持ちになって話を聞いてみました。
「ありがとう。」
と言われたときは、本当にうれしくなりました。
 私が悩んでいるとき、友達や家族に話を聞いてもらいます。聞いてもらうだけで心が楽になります。私は将来、障害のある人もない人も、同じように区別なく、相手の気持ちになって考え、話を聞くことができる人になりたいと思います。そのために、勉強や部活や日々の学校生活を頑張っていきたいです。

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