更新日:2021年12月3日

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作文 中学生部門 佳作 (2)

認めて、受け入れて 
白鷹町立白鷹中学校 1年
樋口 湊実

 

 私のいとこは、障がいをもっている。年は私よりも五つ上だが、勉強は、小学校の授業を受けている。だけど私のじまんの人で、優しくて、大好きだ。
 前に、テレビで見た、障害者がいじめを受け、自殺してしまった、不登校になってしまった、ということを考えた。どうして、同じ人間なのに、同じく生まれ、育てられたのにどうして人はいじめてしまうのだろうか。いとこがそうなってしまったら私はすごく悲しいし、なによりも悔しい。どうしてこうなってしまったのだろうか、と。そこで私は考えた。障がいがない世界だったらと。その世界なら、障害者に対するいじめはなくなるだろうし、皆同じく暮らせるだろう。同じように夢をもち、同じように目指すことができるだろう。でも、前にテレビで言っていた言葉を思い出した。
「障害があって何が悪いの?障害はこの子だけの個性なんだよ。」
 私は、今までたくさんの障害者に会ってきた。小学校のあおぞら学級、ひまわり学級、たんぽぽ学級にいた子。また、お父さんが前に働いていた米沢養護学校。この子はうまくしゃべれないんだよ、とか、この子は起き上がることができないんだよ、など。でも、かわいそうだ、とは思わなかった。必ず、でもこの子はかしこいんだよ、優しい子なんだよ、と聞いていたから。障害があってもなくても、みんないいところが必ずあったから。私の友達も、すごく優しい。そして障害者も、同じくらい優しかった。優しさも、かしこさも、おもしろさも、頑張り屋なところも全部、あの言葉のとおり個性なんだって思えた。障害者は、障害がない人よりも頑張って生きてきたはず。苦労や努力も多かったと思う。だからこそ、自由に生きていってほしいと思う。もちろん、障害がない人は苦労や努力が少なかったというわけではない。どちらも、同じく生まれ、育ってきたのだから。
 これからの社会、私は障害者にも社会を作っていってほしいと思う。いくら障害者でも自分の意思や意図、意見があるはずだ。だから私は、その意見も尊重すべきだと思う。
 少し話はそれるが、私のいとこの話をしようと思う。いとこは、高校生で私とは5つはなれている。おばあちゃんの家などで会うと、色々なことをして遊んでくれる。折り紙が上手くて、優しくて、しゃぼん玉が好きな女の子。勉強は少しおくれているが、だれにでもすごく優しくて、たくさん
「大好き!」
って言ってニコッと笑うんだ。私も大好きだ。
 私のいとこのように、一人一人個性があるんだ。この個性を大切にこれから過ごしていってほしいと思う!
 このようなことをまとめて、私は、障害者にも社会をつくっていってほしいと思う。その人の個性だと認め、受け入れることが、障害者にとって一番うれしいのではないのか。
 私はこれから、障害者だから特別ではなくみんな同じく接していけるようにしたい。

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