更新日:2020年9月28日

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未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「十六羅漢岩」

いま、山形から・・・ 山形にある日本百選 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「十六羅漢岩」

山形県と秋田県にまたがる鳥海山のふもと、山形県飽海郡遊佐町の日本海吹浦海岸に水産庁選定、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「十六羅漢岩」があります。

十六羅漢岩

その秀麗な山容から出羽富士とも呼ばれる鳥海山。十六羅漢岩は、かつて鳥海山が噴火した際に日本海に流れ出した安山岩に彫られています。

十六羅漢とは、お釈迦様の死後、弥勒(みろく)仏が出現するまで正しい教えを託された16人の修行者で、仏教の布教に努めた尊者のことです。羅漢を供養することで、ご利益として仏教が盛んになり、多くの人々が幸福になり、災害から免れると言われています。

十六羅漢岩

5体の磨崖仏。真ん中に見えるのがお釈迦様。

磨崖仏1

こうした羅漢信仰が根底にあり、遊佐町吹浦の海禅寺二十一世(21代目)住職、寛海(かんかい)和尚が十六羅漢を発願したと言われています。寛海和尚は、羅漢仏をつくるため、地元のみならず、酒田方面まで托鉢を行い、浄財が一両から二両集まるごとに石工に依頼し、元治元年(1864)から明治元年(1868)までの約5年の歳月をかけて22体の磨崖仏(まがいぶつ)を完成させました。その後、明治4年(1871)7月、71歳の時にご自身が守り仏になるため、羅漢岩の傍らの海に身を投じました。また、漁村である吹浦では、多くの漁師が日本海の荒波に命を失うこともあり、諸精霊の供養と海上安全も祈願されるようになりました。

十六羅漢岩は、釈迦牟尼(しゃかむに)(お釈迦様)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢(ふげん)菩薩、観音菩薩に、十大弟子の中の舎利弗(しゃりほつ)、目犍連(もくけんれん)をあわせた6体に16羅漢で計22体の磨崖仏が刻まれています。長年、日本海の荒波にあらわれ、摩耗も進んでいます。

磨崖仏2

海禅寺25世住職の五十嵐擧一和尚

海禅寺二十五世住職の五十嵐擧一(こういち)和尚は、「形あるものは、いつかは無くなります。雨風や波で風化していくのが自然なことでしょう」とお話くださいました。十六羅漢岩は歳月とともに変化はあっても、完成から150年経った今も、寛海和尚の想いは受け継がれ、毎年7月の最終土曜日には海上安全祈願式典が行われています。

日本海側でこれだけの規模で彫られている磨崖仏はここ遊佐町吹浦だけといわれています。抜けるような青空の下、たたずむ羅漢岩と日本海のコントラストは、訪れる方の時間を忘れさせるほどです。また、7月中旬から8月中旬までの期間、ライトアップされ、幻想的な姿も見せてくれます。

出羽二見

十六羅漢岩から南へ、散策路を歩いて5分程の磯場に「出羽二見(でわふたみ)」があります。自然が造りだした対をなす姿から「夫婦岩(めおといわ)」とも呼ばれています。

ここは絶景の夕日スポットでもあり、特に5月と8月には、岩に掛けられたしめ縄の間に沈んでいく夕日を見ることができます。

沈む夕日

出羽二見の真ん中に沈む夕日。これが見られるといいことがある、と言われている。

岩牡蠣

牡蠣の旬は冬だと思っていませんか?庄内の岩牡蠣は、6月中旬から8月下旬に旬を迎える、夏の味覚です。

天然岩牡蠣

岩牡蠣は自分で選べる

本田寿賀子さん

「道の駅鳥海ふらっと」内「元気な浜店」店長の本田寿賀子さん

鳥海山と日本海が生んだ、山と海の恵み、庄内の岩牡蠣は、とにかくその大きさ、美しさにびっくりします。そして、その味に感激します。ミネラルとカルシウムを含んだ、鳥海山麓の伏流水が美味しさの秘密です。

岩牡蠣の一番美味しい食べ方は、なんといっても、生。レモンを搾って、そのまま口へ。 磯の香りが口いっぱいに広がって、まさしく、「海をいただいている」感じです。

「道の駅鳥海ふらっと」では、自分で選んだ岩牡蠣を、その場で食べられます。一度食べたら忘れられない味、至福のひとときを。

レモンと岩牡蠣

絶品

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