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更新日:2019年5月23日

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山形新幹線フル規格反対について

ご意見

山形新幹線フル規格化は反対ですが、その代わりにトンネルをフル規格にし、線路をすべて複線化、駅のホームを拡大して、E6系車両(秋田新幹線こまち)に移行することで、速さや次期のフル規格新幹線に対応が可能と考えていますがどうですか。(2019-05-07)

県の取組状況

山形新幹線は、平成4年の開業以来、本県と首都圏を結ぶ大動脈として、本県発展を支えてきた一方、高速化や安定性などの面で課題を抱えています。
高速化については、東北・北海道新幹線や北陸新幹線、九州新幹線など、全国でフル規格新幹線が次々と開業し、例えば 東京~青森までの約700kmを3時間以内で移動することが可能となる中、およそ半分の距離しかない東京~山形間に平均で2時間40分を要するなど、山形新幹線の時間的優位性は他の地域と比べて失われつつある状況です。
また、在来線区間で運行されることから、大雨や大雪などの自然災害、野生動物との衝突などによる運休・遅延がたびたび発生するなど、速達性と安定性が大きな課題となっています。
こうした中、定時性・速達性・安定輸送性に優れたフル規格新幹線は、山形新幹線の速達性・安定性の課題を抜本的に解消し、国と地方を挙げて取り組んでいる地方創生を実現するための基盤となるものであり、その早期実現が不可欠であると考えています。
このため、本県では、県、県議会、市町村、経済界などオール山形による「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」や県内4つの地区推進組織を核として、沿線関係6県と連携しながら、奥羽・羽越新幹線の早期実現に向けた取組みを進めているところです。
フル規格新幹線の整備にあたっては、停車駅や並行在来線の取扱いなど、様々な課題があります。これらについては、政府において整備計画が決定された後、環境アセスメントを経て、工事実施計画策定の段階で具体的な取扱いが決定されることになります。その際には、それぞれの地域における停車駅や並行在来線のあり方について地元でしっかり議論し、その考えを政府に伝えていくことが必要であると考えています。
また、こうしたことも踏まえ、現在、関係する6県が連携してプロジェクトチームを設置し、両新幹線の整備効果やその整備手法等についての調査・研究を進めているところです。
このような中で、大雨や大雪などによる運休・遅延が多い山形新幹線、特に、その約4割が発生している福島~米沢間について、運休・遅延の解消や10分強の時間短縮効果が見込まれるトンネルの整備構想が、JR東日本から示されたところです。
県としては、まずもってトンネル整備の早期事業化に取り組み、奥羽新幹線の実現に結びつけたいと考えており、「福島~米沢間のトンネル整備の早期事業化」を、「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」と県内4つの地域推進組織において、最重点課題と位置づけて、県全体が一丸となって活動を展開しているところです。
今後も、トンネル整備の早期事業化、そして、フル規格新幹線の早期実現に向けて取組みを推進してまいります。 (2019-05-20 実施中・実施済)

( みらい企画創造部 総合交通政策課 )